logのグラフの概形が分からなくなってしまう人へ

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しゅがー
高校受験の失敗から高校時代は大学受験をガチる。特に好きだった数学を極めようとするも、最初はうまく成績が伸びなかった。そんなとき、超数学が出来る先生に出会い飛躍的に数学の成績が伸び、国立大学に合格。ネットの友達に数学に教える過程で、「教える」楽しさに気づき、本サイトを作る。詳しいプロフィールは こちら

 

こんにちは、しゅがーです。

 

 

僕は普段、高校生に数学を教えているのですが、

「logの概形が分からなくなってしまう・・・」

って悩みを持ってる子がいました。

 

詳しく話を聞いてみると、logの関数は、ほかの\(y=x^2\)や\(y=a^x\)みたいに直感的にすぐわからないからだと理由がわかりました。

 

しかし、定義から考えてしまえばこのlogのグラフは簡単に導けます。

 

今回はこのグラフの概形がわからない・思い出せない悩みを持ってる人に向けて、簡単な解決法を提示したいと思います。

 

logの定義

 

ここでグラフにいく前に、「logの定義とは?」から知識が必要になってきます。

 

logの定義とは、

logの定義

「\(y=a^x \)となるような\(x\)を\(x=log_{a}y\)と表す」

です。

 

つまり\(y=a^x \)を\(x\)について解いた、というわけです。

 

この定義から、\(x=\log_{a}y\)とみたらもともと\(y=a^x \)なので、

「\(x=\log_{a}y\)」

→\(x\)は「\(a\)を何乗したら\(y\)になるか?」という数

 

と覚えるのをおすすめします。僕はこれを何回も唱えて覚えました。

 

定義をグラフに当てはめる

 

さて、それでは\(y=\log_{a}x\)のグラフを考えて見ましょう。

 

グラフの書き方

①定義よりx=の式の戻す

②左右逆のyx平面をイメージする(慣れないうちは描く)

③時計回りに90度回転させる

上記が\(y=\log_{a}x\)のグラフの描き方です。

 

 

具体的にやっていきます。

まず①「定義よりx=の式の戻す」

\(y=\log_{a}x\)

これを\(x\)について解くと、

logの定義

「\(y=a^x \)となるような\(x\)を\(x=log_{a}y\)と表す」

この定義から、

\(x=a^y\)

となります。

 

グラフの書き方

①定義よりx=の式の戻す

②左右逆のyx平面をイメージする(慣れないうちは描く)

③時計回りに90度回転させる

②「左右逆のyx平面をイメージする」にいきます。

\(x=a^y\)

 

\(a>1\)のとき

下のようなグラフになります。

これは指数関数のグラフのイメージが出来ていれば簡単ですよね。指数関数のグラフはイメージしやすいので。

 

次です。

③時計回りに90度回転させる

 

はい、これで終わりです。このグラフが\(y=\log_{a}x\)となります。

 

原理としては、単純に

\(y=\log_{a}x\)を\(x\)について解いた

\(x=a^y\)をyxグラフにおこして(左右逆ですが)、

それを時計回りに90度回転させることで

いつもの\(y=\)の形の式のグラフ(xyグラフ)になる、というわけです。

 

 

 

一応、練習として\(0<a<1\)のときも考えてみましょう。

\(y=\log_{a}x\)

グラフの書き方

①定義よりx=の式の戻す

②左右逆のyx平面をイメージする(慣れないうちは描く)

③時計回りに90度回転させる

①をやると、さきほどと同様に

\(x=a^y\)

②、③を行うと、

はい、これで完成です。

 

 

 

以上です!

\(y=\log_{a}x\)のグラフは、確かに数式の意味からいちいち考えるとなかなかイメージしずらいです。そのため、まずは定義にさかのぼってよりイメージしやすい簡単な指数関数のグラフを思い浮かべることで、\(y=\log_{a}x\)のグラフは簡単に描けるのがお分かりいただけたのではないでしょうか。

 

 

logの範囲は言ってしまえば「落とせない問題が多い」「差がつかない」範囲です。だからこそ、着実に知識を整理しておいた方が必ず将来の自分のためになります。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。ではでは。

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